入之波温泉

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はじめまして! 購買課出荷担当の西川です。

このブログのテーマは「感動」ですが、齢を重ねると物事に感動や感激することがとんと少なくなったような気がします。若い頃は日常の喜怒哀楽にもメリハリがありましたが、最近は目の前で起こることが全部フィルター越しに見えているみたいです^^;

さて、悲喜マイルドな昨今ではありますが、そんな中にあっていくつかの楽しみもあり、そのひとつが[温泉巡り]です。
普段は自宅から近い奈良県、和歌山県、兵庫県、三重県の温泉地を月に2~3度のペースで訪れていて、年に2~5回は奥飛騨温泉郷や乗鞍・白骨温泉方面に足を運んでいます。中でも奈良県の奥吉野にある入之波(しおのは)温泉には40年近く通っていてホームグラウンドともいえる温泉です。近年はあまりにも有名になり、ご存知の方も沢山おられると思いますが、今回はこの入之波温泉を紹介させていただきます。

この温泉は奈良県吉野郡川上村にあり、国道169号線の大迫ダムから県道224を5kmほど上った吉野川(紀ノ川)の源流に近いところにあります。
現在は入之波の集落の先に[山鳩湯]という宿が一軒あるのみで、インターネットが普及するまでは「秘境の温泉」として地元の方々や温泉通の人達しか訪れない温泉でした。
私が初めて訪れた頃には道路状況も悪く、「ここに泊まっていると日本の国が戦争を始めても分からないのでは…」と思ったほど人里離れた辺境の地でした。
ご家族とお手伝いの女性一人で切り盛りされている小さな宿ですが、TV番組やインターネットの温泉紹介サイト等で紹介されてからは超有名な温泉となり、最近ではアクセスもよくなって日帰り入浴も十分可能で、近畿他府県はもとより関東ナンバーの車さえ見かけます。

また、最近では滝や渓流で遊ぶキャニオニングの出発(終着)点として利用され、シーズン入りすると若い人を多く見かけます。キャニオニングから戻った若い女性などは、ウェットスーツを脱いで水着姿のまま宿に入ってくるので、こちらが風呂から上がり急な階段を上っていくと、階段の上でビキニ姿のお嬢さんが仁王立ちしていて目のやり場に困ることもあります(笑)

肝心の温泉ですが、男女ともに内湯とダム湖を望む露天風呂があり、自噴の39℃のナトリウム炭酸水素塩泉が源泉掛け流しで湯量も多く、ドバッ!ドバッ!と透明な湯が析出物に覆われた湯船に注がれ、しばらく経つと湯が茶褐色に変色します。ただ昨年、野暮な保健所のお達しにより無消毒の源泉投入に「待った」がかかり、不本意ながら塩素消毒を余儀なくされ、若干の臭気と茶褐色の湯がやや淡くなったのが残念です。


この山鳩湯では、温泉の他に地元の食材を豊富に使った鍋料理なども楽しみです。
猪鍋や鴨鍋、南朝鍋、熊鍋などがありますが、私のお奨めは味わい深い味噌仕立てのダシと鴨の脂がよく合う鴨鍋です。鍋料理以外にも釜飯や麺類・丼物、鮎・アマゴの塩焼きなどがメニューにあります。

大阪市内からでも2時間あまりで行ける「秘湯」ですので、皆さんも機会がありましたら一度お出掛け下さい。
なお、県道などはまだまだ狭い箇所も多いため、行かれる際にはくれぐれも安全運転でお願いします!

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